2017.08.17
  • スキンケア

近赤外線、紫外線、ブルーライト…お肌を弱らせるいろいろな光を総復習♡

そもそも○○線って何?

遠赤外線、近赤外線、紫外線A、紫外線B、ブルーライト…

お肌への影響が気になる”○○線”って色々聞くけれど、そもそも何なの?

この問いに答えることができる方は意外と少ないのではないでしょうか。

○○線と呼ばれるものは電磁波の一種です。

私たちの目に見える光(太陽光やライトなど)や紫外線などの目に見えない光、携帯電話の電波なども全て電磁波の一種です。

今回はその中で、紫外線、赤外線、可視光(ブルーライト)について簡単に解説します。

 

紫外線とは何か?

 

「紫外線」「可視光線」「赤外線」の3つの中でも最も電磁波の波長が短いのが「紫外線」です。

紫外線と一口に言ってもさらに波長の長さによって3つに分類され、それぞれ異なる特徴を持っています。

今回は美容に関わる3つの紫外線の特徴とその対策を紹介していきます。

 

紫外線A波「UV-A」-シミやシワ老化を促進するA-

紫外線の中で最も波長が長いのが紫外線A波「UV-A」です。

「UV-A」は太陽光線から地球に到達して5.6%が大気を通過するといわれています。

一見少なく感じるかもしれませんが、次に紹介するUV-Bの20倍以上も肌に届きやすい光です。

しかもUV-Aは、朝夕や冬等日差しの強さによってあまり減退せず窓ガラスも通り抜けやすいという特徴もあります。

肌のより深い層(真皮層)まで侵入して、コラーゲンやエラスチンを破壊し、皮膚の弾力を失わせて老化を促進していきます。

日焼けのように、光を浴びてすぐに変化は起きませんが、長期間浴びることで、シミやシワを作る要因となる紫外線です。

紫外線A波「UV-A」の対策方法

対策は「PA」の+が多い日焼け止めを使用することです!

「PA」は「Protection Grade of UVA」のことで、まさにUV-Aを防御する指標を現した数値です。

UV-A対策には、ガード力が極めて高いPA+++(最近はPA++++もありますね)を選ぶことで解決です!

また、UV-Aは窓ガラスも通過するので、室内にいてもしっかり日焼け止めを塗り、ケアすることが大切です。

 

紫外線B波「UV-B」-日焼けや皮膚ダメージを引き起こすB-

「UV-B」はエネルギーが非常に強く、肌の表皮層に作用して表面の細胞にダメージを与えて、肌の炎症、いわゆる日焼けを引き起こし、皮膚がんやシミの原因を作ります。

「UV-A」に比べると日傘などでの防御がしやすいという特徴があります。

紫外線B波「UV-B」の対策方法

対策は、日焼け止めの「SPF」が高いものを選んでこまめに塗り直すことです!

「SPF」は「Sun Protection Factor」の略で、主にUV-Bの防止効果を表す目安の数値です。

少しややこしいですが、SPFは紫外線に当たってから肌が炎症するまでの時間をどれだけ遅らせることができるかを表した数字なのです。

例えば紫外線に当たって10分で皮膚が炎症する人がSPF30の日焼け止めを使う場合であれば、10分×SPF30=300分後(5時間後)に日焼け止めが効果がなくなって日焼けが始まるよ!ということになります。

UV-Bは100%防げるものではなく、肌への影響を遅らせるものなので、時間がたつにつれて効力がなくなるため、こまめに塗り直す必要があるのです。

皮膚が炎症するまでの時間は個人差がありますが、長時間紫外線を浴びる際はSPFの高いものを選ぶことでUV-Bを防御できます。

紫外線C波「UV-C」

紫外線の中で3番目に波長が長いのが紫外線C波「UV-C」です。

UV-Cは非常に有害な紫外線で、生体に対する破壊力が最も強いとされていますが、通常はオゾン層に遮られて地上に届くことはありません

赤外線とは何か?

 

「紫外線」「可視光線」「赤外線」の3つの中でも最も電磁波の波長が長いのが「赤外線」です。

赤外線も紫外線同様、波長の長さによって「遠赤外線」「中赤外線」「近赤外線」の3つに分類され、それぞれ異なる特徴を持っています。

遠赤外線-共振させて中から温める-


遠赤外線は熱を持った物体全てから放射されていて(人体からも発生しています!)、

皮膚の表面から入って細胞を共振させて体の内部から熱を発生させます。

熱をもたらすので、暖房器具や調理器具などによく使われます。

遠赤外線を浴びることで人体への深刻な影響があるといった事例は今のところないそうです。

もともと人体からも発生している電磁波なので、感覚的に納得できますよね。

近赤外線-体の深くまで届く-

 

太陽光に含まれる光の約50%が近赤外線で、色や熱はありませんが、物体に最も吸収されやすいという特徴を持っています。

赤外線カメラや赤外線通信、家電用のリモコンなど、身近に利用されています。

赤外線通信を人体に向けて影響が出ることはありませんが、浴びすぎには注意が必要です。

肌の深部に届いた近赤外線は、少なからず細胞にダメージを与え、肌の老化を進めます(光老化)。

これは、近赤外線が細胞に影響して活性酸素(老化を促進する物質)を生成する働きがあるからです。

近赤外線の対策方法

・抗酸化成分を活用すること
・赤外線をカットするIRカットの商品を活用すること
この2つが対策法として有効と言えます。

 

抗酸化成分で代表的なのは、「ビタミンC誘導体」「プラセンタ」「アスタキサンチン」「コエンザイムQ10」等です。

これらが含まれる化粧品を使用することで、近紫外線による光老化を抑制することができます。

可視光線の中のブルーライトの影響と対策

私たちが目で見ている光(可視光線)の中で最も波形が短く、紫外線に近い青い光のことを「ブルーライト」と言います。

ブルーライトはパソコンやスマホ、LEDライトから発せられていることは有名です。

この光を浴びすぎることにより、目への悪影響や、肥満、睡眠障害、肌の老化などを引き起こすことがわかってきています。

ブルーライトの対策方法

ディスプレイにブルーライト対策フィルムを貼ったり、ブルーライトをカットしてくれるアプリや眼鏡も有効です。

ブルーライトカットグッズがない場合でも、パソコンやスマホのディスプレイの明るさを下げたり、青色光の輝度を下げる方法が有効です。

いかがでしょうか?人体やお肌へ影響する「光」。

正しく知って対策することで、より長く健康で美しくありたいですね。