2017.09.15
  • ボディケア

ストレッチよりも手軽にこっそりできるリフレッシュ方法「爪モミ」

爪モミとは、単純に爪をもむことで健康や美容効果を得られるという仮説。慢性疾患を研究する新潟の医師・福田稔氏が中心となって、全国に向けて提唱している医学理論です。

ここでは、オフィスでも気軽に実践できるリフレッシュ法、爪もみについて詳しく解説しています。

 

爪モミってなに?

ちょっと難しい話をしますが、ガマンして読んでくださいね。

爪の生え際には神経組織が密集しています。この神経組織をもんで刺激することによって、慢性疾患のもととなる自律神経の乱れを正常化させ、ひいては体全体を健康に導くという効果が得られるのだです。


また、手足の先端には動脈と静脈をつないでいる大事な血管も密集しています。心臓から送られた血液は動脈を経由して、手足の先端で静脈へと流れていきますが、この動脈から静脈に入るところの循環が悪くなると、体にさまざまな変調をきたしてしまいます。

そこで、血液の変換地点である爪をもむことによって血のめぐりを良くし、ひいては健康効果へつなげていく、という発想です。

理解できましたか?
簡単に言えば、爪には体全体に影響のある大事な組織が密集しているため、そこを刺激すればいろいろな良い効果が得られるということです。中国に伝わるツボ押しに似ていますね。

 

爪モミするとどんな効果があるの?

爪モミをすることで、さまざまな効果が期待できます。不具合のある部分の改善が見込めるため、簡単な言葉で言えば、体全体がリフレッシュする、ということです。

具体的な効果を一部見てみましょう。

 

イライラしなくなる

腹式呼吸(息を吸いながらお腹を膨らませて、息をはきながらお腹をへこませる呼吸法)をしながら爪モミをするとイライラしにくくなる、イライラが解消すると言われています。

 

肩こりがなくなる

体全体をねじりながら爪モミすると、肩につながる神経経路に刺激が流れて、肩こりがなくなると言われています。

 

気力がわく

気力がなく、なんとなくやる気が起こらないときは、指を根元から回すようにしながら爪をもむと元気が出てくるようになる、とのことです。

 

不眠が解消する

布団に入ったら、はく息が長くなるよう意識して呼吸をします。その後に爪モミをすると、副交感神経を刺激してリラックス感が得られ、徐々に眠くなっていくようです。

 

爪モミの正しいやり方を知りたい!

上で紹介したとおり爪モミは、複式呼吸と合わせて行なったり、体をねじりながら行なったり、指を回しながら行なったりなど、様々な工夫を交えながら行うとより効果的と言われています。
ただし、どんな工夫を交えるにせよ、爪のもみ方は一緒。基本的な爪モミの方法をご紹介します。

どの指の爪をもむのか

薬指以外の4本の指の爪をもみます。薬指をもむと交感神経(リラックス感とは逆の神経)が刺激されてしまうため、特別な場合をのぞいてもむことはありません。

もむ場所

爪をもむとは言っても、正確には、「爪の生え際」をもみます。

もみ方

右手の人差し指と親指で、左手の指の爪を1つ1つはさむようにしてもんでいきます。終わったら、左右を逆にして同じ要領でもみます。

もむ強さ

少し痛いと思う程度の力でもんでください。痛すぎるのは問題ですが、痛みを感じない程度のもみ方では効果がありません。

 

もむ時間

1本の指につき、10秒程度が目安です。とくに効果を高める必要があるときは、20秒程度もんでも大丈夫です。

もむ頻度

できれば1日に2~3回ほどもむと効果的です。

 

デスクに座りながらこっそり爪モミしよう!

 

体調がすぐれない日や、なんとなくだるい日などは、ぜひ爪モミをやってみてください。ストレッチのような目立った動きは必要ないので、オフィスのデスクに座りながらこっそりやることもできますね。
すぐに効果を実感する人もいるようですが、根気よく1ヶ月ほど続けていると、明らかな体調改善効果が感じられるそうです。ぜひお試しください!