2016.07.29

セレブやモデルも行っている”お湯のシャンプー”こと湯シャンとは？

各地で蒸し暑い日が続いています。冬は毎日シャンプーしないという方も、さすがにこの季節はそうは行かないはずです。汗だくのままなのは気持ち悪いのですが、ただでさえ暑いのにさらに蒸し暑い浴室で髪を洗うのも気が進みません。そんなときに時短にもなり、最終的に髪質も良くなる方法をご紹介します。

有名人も実践！湯シャンってなに？

最近、湯シャンが流行っているのをご存知でしょうか？時短にもなるし髪質もよくなるということで、テイラーモムセンやローラなど、国内外の超美髪セレブ＆モデルも実践しているとか。
いや、流行っているといったら、本当は間違いかも知れません。というのも、実践している人はあまり多くはないから。だって、不安ですよね…。シャンプーをしないで、お湯で流すだけなんて。

そこで今回は湯シャンを「実践してみる」という観点から、正しい湯シャンの方法をみていきましょう。湯シャンの目的を知り、正しいやり方も知れば、ちょっと実践してみたくなってきますよ。

なんのために湯シャンするの？

湯シャンの最終的な目的は、髪をキレイにすることです。
そもそも髪の汚れは、水で流すだけでも80％くらいは落とすことができます。界面活性剤を配合した強力な洗浄力の市販シャンプーなど、「汚れを落とす」という観点だけから見れば、本来は必要ないのです。
現状、私たちはシャンプーによって、汚れだけでなく、髪や頭皮に必要な保湿成分までキレイさっぱりに洗い流している状態。必要な保湿成分がなくなってしまうと、髪や頭皮のバリア機能が失われてしまい、かえって髪を弱めてしまう結果を招きます。

シャンプーを使うことをやめて湯シャンに変更することは、頭皮に本来のバリア機能を復活させて健康な髪を取り戻すということ。「湯シャンの最終的な目的は髪をキレイにすること」とは、そういうことを指しているのです。

湯シャンの正しいやりかた

湯シャンには正しいやり方があります。単にシャンプーを中止するというのではなく、かならず正しい段取りで行なってください。

◆湯シャン前に用意するもの◆

・やわらかい動物性ヘアブラシ
・粗めのプラスチック製ヘアブラシ（ロングヘアの場合のみ必要）
・クエン酸（お酢での代用も可）
・洗面器

クエン酸とは、レモンなどに含まれる酸っぱい成分のこと。スーパーやドラッグストアなどに売っていますが、使用目的に応じて、それに適したタイプのクエン酸があります。
一般的に、クエン酸はお掃除コーナーに置かれていますが、肌に直接使うものなので、できれば「食用可能」なクエン酸を選んだほうが気持ち悪くありません。ドラッグストアで「食品添加物」として売られているクエン酸を選びましょう。

湯シャンの正しい段取り

①やわらかい動物性ヘアブラシで髪をとかす。
ホコリやゴミを落とすためです。髪がかわいているうちに行ないます。

②34度以下のぬるま水で頭全体を洗い流す。
指の腹で軽くマッサージするような感じで洗い流してください。ロングヘアの人はプラスチック製のヘアブラシでブラッシングをしながら洗い流します。

③洗面器にお湯とクエン酸をまぜて、頭全体になじませる。
洗面器のお湯に対してクエン酸を小さじ1/2程度入れ、髪全体になじませてください。これを行なうことによって、髪がまとまりやすくなります。お酢はニオイが独特なので、できればクエン酸を使ったほうが良いでしょう。

④タオルドライをしてからドライヤーでかわかす。
タオルで軽く押さえつけるようにして水分を取ったあと、ドライヤーの冷風機能で髪をかわかしてください。

湯シャンだけで臭いや脂は大丈夫なの？

お湯でしっかり洗い流せば、臭いは大丈夫です。ただし、しばらくの間は脂が気になるでしょう。
というのも、頭皮は皮脂がシャンプーで過剰に洗い流されることに慣れており、過剰に洗い流されることを前提に、皮脂が過剰に分泌されるよう反応してしまいます。その働きがしばらく続くため、湯シャンを開始してから数週間、長い人だと半年ほどは、頭皮のベタベタ感が気になるでしょう。

筆者は3日ほど試したことがありますが、ベタベタするわけでもなく匂いも気になるわけでもなく快適でした。最近は汗を多くかく季節なのでシャンプーの量を減らして使っています。

ただ、乾かしたあとに髪が少しごわごわするのでオーガニックのオイルを髪につけてあげるといい感じでした♪いきなりシャンプー抜きには出来ないという方は、シャンプーをいつもの量の半分にするところから始めてはいかがでしょうか。

髪をきれいにすることや、過剰な皮脂の除去を防ぐことが最終目的ではあるものの、疲れて帰ってきた夜など、シャンプーとリンスの手間が省けるだけでもだいぶ楽でした。笑